世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参拝道」 |
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吉野(抜粋) |
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【 吉野山 】 奈良県吉野町 |
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修験道の寺や南朝史跡が残る古くからの桜名所 |
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大峰山脈の北端、馬の背のように伸びた約8kmの尾根で、多くの修験道の寺や南朝の史跡が見られる。6世紀に役行者(エンノギョウジャ)が大峰山を開き、金剛峯寺(キンプセンジ)を創建してから修験道の聖地となった。鎌倉時代には義経悲話の舞台、南北朝時代には南朝となった。蔵王権現の神木として桜が植えられたのをきっかけに古くから国内屈指の桜名所として知られる。国の史跡・名勝。 |
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【 金峯山寺 】きんぶせんじ 奈良県吉野町 |
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役行者によって開かれた吉野山のシンボル |
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修験道の根本道場、金峯山修験本宗の総本山で、吉野山の中心といえる寺。白鳳年間(7世紀後半)に役行者によって開かれたと伝わる。明治政府により修験道が禁止されたが、1886(明治19)年に天台宗の仏寺として復興、その後に修験独自の宗派をつくった。金峯山寺の総門である黒門は、かつて吉野山の関所の役割。蔵王堂が本堂にあたり、重層入母屋造りで高さ34m、四方36m、木造建築物として国内2番目の大きさ。蔵王堂と仁王門は国宝。 |
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高野山(抜粋) |
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【 金剛峯寺 】こんごうぶじ 和歌山県高野町 |
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元来高野山全体が境内という高野山の総本山 |
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金剛峯寺の名称は本来は高野山全体を指すが、通常は本坊のある所を意味することが多い。主殿の大広間には狩野元信筆の襖絵「松に群鶴図」が、豊臣秀次が切腹した柳ノ間には狩野探斉筆の「四季の柳図」がある。約2000人分の米を一度に炊ける釜を所有する台所や美しい石庭・蟠竜庭も見逃せない。 |
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リンク ●金剛峯寺 高野町 高野山 高野山観光協会・宿坊組合
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熊野三山(抜粋) |
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【 熊野本宮大社 】 和歌山県田辺市(旧本宮町) |
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全国で3000以上ある熊野神社の総本山 |
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崇親天皇の時の創建といわれる。那智大社と速玉大社を合わせた熊野三山の中心として、中世より皇室から庶民まで信仰が厚かった。杉に囲まれた石段を登ると正門に神門、左手に拝殿、奥には14柱の神々を祭る重要文化財の社殿がある。熊野川の中州が旧社地、1889(明治22)年の大水害で現在の場所に移った。熊野さまをおまつりする神社は全国で約3300社。新宮市の熊野速玉大社と那智勝浦町の熊野那智大社との3社で熊野三山という。 |
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リンク ●熊野本宮大社 田辺市 田辺の観光案内 熊野本宮観光協会
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【 熊野速玉大社 】 和歌山県新宮市 |
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熊野三山の一つで全国熊野神社の総本宮 |
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景行天皇の時代に社殿を造営したと伝えられ、主神は速玉大神。現在の社殿は昭和になって再建された。速玉大神を祭る速玉宮の社殿は切妻正面に庇をつけた独特の熊野造で、前に礼殿が立つ。朱塗りの鮮やかな拝殿が美しい。国宝・重要文化財が1200点近くあり、神宝館に収蔵され一部は公開されている。平重盛が植えたと伝わる樹齢約1000年で国内最大級のナギの巨木(天然記念物)が御神木。毎年10月15・16日に例大祭が開かれる。熊野川で行われる御船祭りは、各地区の早船が首位を競う。 |
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【 熊野那智大社 】 和歌山県那智勝浦町 |
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独特で美しい熊野権現造の朱塗りの社殿 |
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熊野速玉大社、熊野本宮大社と並び熊野三山のひとつ。三山中最もよく昔の姿を残している。創建は神武天皇が大滝を神体として祭ったと言われる。平重盛が社殿を整えたとされ、現在の社殿は信長焼き打ちの後、再興・改修を重ねたもの。熊野山の中腹で、467段の石段を登ると拝殿が、その背後には社殿5棟が立ち並び美しい。毎年7月14日に「扇祭」が開催され、「那智の火祭」として知られる。 |
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【 那智山青岸渡寺 】 和歌山県那智勝浦町 |
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4世紀頃の開山と伝わる那智の滝を望む古刹 |
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4世紀頃、インドから熊野に流れついた僧・裸形(ラギョウ)上人が那智滝の滝壷から見つけた観音像を安置して開山したと伝わる。7カ寺36坊を有した時代もあった。西国三十三ヶ所第1番札所としても多くの参拝者が訪れる。宝物殿には白鳳期の観音菩薩立像など重要文化財などが多く安置されている。境内から那智の滝を眺められる。 |
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【 那智滝 】 和歌山県那智勝浦町 |
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高さ133mを直下に落下する国内屈指の大滝 |
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スギやヒノキなどの原生林に囲まれた断崖をまっすぐに落下する。落差133mは日光の華厳滝より高い。那智滝は飛龍神社の御神体とされ、古来から参拝者は神と崇めた。滝しぶきに触れると、延命長寿の霊験があるとされる。青岸渡寺の見晴し台からは、緑の山々と朱塗りの三重塔、白い帯を垂らしたような那智滝を一緒に遠望できる。上流には那智原生林の中に、二の滝、三の滝がある。 |
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参拝道(抜粋) |
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【 百間ぐら 】 和歌山県田辺市(旧本宮町) |
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紀州の山々が幾重にも連なる熊野古道の絶景地 |
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熊野古道小雲取越の途中にある展望地。如法山近くにある標高430mの峠で、周辺は古道ならではの情緒を感じることができる。ここからは西側の眺望が大きく広がり素晴らしい眺め。野竹法師、果無山脈など紀州の険しい山々が幾重にも連なる絶景だ。傍には小石が積み重ねられ賽の河原地蔵が安置されている。 |
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【 野中の清水 】 和歌山県田辺市(旧中辺路町) |
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野中坂巻山の中腹で野中の一本杉のある林の下から湧出する。国道311号線沿いで、熊野古道中辺路の途中にもあたる。古来より住民や熊野詣の旅人ののどを潤してきた。17世紀後半には「熊野道之記」に記され、また数々の歌や句に残されている。芭蕉の門人・服部嵐雪の句碑が立つ。全国名水百選。 |
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【 大門坂 】 和歌山県那智勝浦町 |
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樹齢800年の杉木立の中に石畳の道が続く |
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京都と熊野三山を結ぶ熊野古道の中でも最も美しいとも言われる。深い森の中、神秘的な雰囲気がある。坂を登ると那智の滝が見られ、熊野那智大社などに道は続いている。 |
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【 七里御浜 】 三重県御浜町 |
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約25kmにわたって続く御浜小石の美しい浜 |
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熊野市の鬼ヶ城と和歌山県との県境を流れる熊野川の間。御浜小石と砂からなる美しい海岸で、松林も続く。夏には、ウミガメの産卵地でもある。リアス式海岸の多い南紀の中では、唯一女性的な優しい景観。熊野古道・伊勢路としても利用され、浜街道と呼ばれていた。海は急に深くなっており海水浴は不可。見学は道の駅を利用するのが便利。日本の渚百選。 |
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