あっタンの ここがおすすめっ!(第7回)

はーい、あっタンです。今回はわたらせ鉄道の旅だよ! 
渡良瀬渓谷 旅日記 群馬県みどり市他
桐生から大間々まではレールバス
 わたらせ渓谷鉄道の旅に行って来たよ。桐生から出発。まずは乗ってお得な「1日フリーきっぷ」(1,800円)を買ってっと・・・おっと、大間々駅から乗り継ぐトロッコ列車の整理券も確保しないと。2両編成のレールバスは、遠足だか林間学校だかの小学生でいっぱい。東武鉄道との接続駅・相老でさらにお客が乗ってきて、「トロッコ列車」の乗換駅・大間々まで一緒だったよ。

鉄道ファンに嬉しい大間々駅
 昔ながらの「硬券入場券」は売っているし、構内に検車区があることから、予備のレールバスが停車して整備を受けていた。また、トロッコ列車「わたらせ渓谷号」が走らない冬場に運転される、お座敷列車「サロン・ド・わたらせ号」が停車していたので、思わずシャッターをパチリ。この列車、かってのJRの高崎にいたとか。今度は冬場に来て、この列車に乗ってみたいな。


トロッコ列車から渡良瀬川の風景
 目的のトロッコ列車「わたらせ渓谷号」は、離れた専用のプラットホームからの発車。かっての京王5000系電車を改造したものを2両、元・国鉄の客車2両でサンドイッチしてディーゼル機関車で牽引する。これで足尾まで行くんだ。観光客やツアー客、林間学校の小学生でほぼ満員状態。小学生達は、さっそく持参の御弁当を広げていたよ。国鉄の客車には冷房が効いているけれど、やはり皆、トロッコに乗りたいんだろうな。車内販売では、アイスキャンデーがよく売れていたよ。原材料に「こんにゃく粉」が入っていたのが、何とも群馬県らしかったな。
 定刻にDE10型ディーゼル機関車は汽笛を鳴らして、渡良瀬渓谷の旅に出発。すぐに緑と渡良瀬川の清流が目に飛び込んできたよ。かっては足尾銅山の鉱毒で「死の川」とまで言われた渡良瀬川だけど、1973(昭和48)年に足尾銅山が閉山、少しずつ自然が戻り、今では清流の美しさを取り戻した。清流から吹いてくる風は気持ちいい。お客さんの中には、空いている前後の客車に乗り込んで沿線の風景をカメラに収めていたよ。やはり、のんびりゴトゴトと行く汽車旅っていいねぇ。
 やがて列車は神戸(ごうど)駅に到着。本当は終点の足尾まで乗りたかったけれど、目的地のひとつはこの駅が最寄りだから途中下車。トロッコ列車のフル編成を、ハイ、パチリ。

列車レストランで「食堂車」気分
 神戸駅には列車レストラン「清流」というのがあって、食事とか喫茶が出来るんだ。なぜ「列車レストラン」なのかって?それはね、元・東武鉄道の「DRC(デラックス・ロマンスカー)」1720系の車両を使ったレストランなんだ。その車内は、日光や鬼怒川温泉へ走っていた時のままで、まるで「食堂車」で食事をしているみたい。メニューも「きのこそば」とか「きのこカレー」なんて、地場産品を使ったメニューが多いよ。勿論、コーヒーとケーキもおいしい。ここで、お昼にしよう!

希望に満ちた美しい絵画

 富弘美術館へはバスで行くことに。バスの運転手さんも親切で「行って帰るなら、一日券の方がお得だよ」とお得な方を勧めてくれる。人情たっぷりのところだね。走っている時、「ここが富弘さんの出た学校だよ」とか、いろいろ教えてくれた。
 星野富弘は、元は中学校の体育の先生。ところが、体育の指導中の事故で手足の自由を失ってしまった。それでも懸命のリハビリで、口に筆をくわえて、美しい花の絵を描き、人を感動させる詩を書いている。常に希望を持っている人だね。ちなみにここの美術館、わたらせ渓谷鉄道の「1日フリーきっぷ」を見せると、入館料が割引になるんだ。どんな時にも希望を忘れない、そんな星野富弘さんを見習いたいね。美術館というと、堅苦しい、見ていて疲れる、という場合もあるけど、ここはそんなことないね。小学生からお年寄まで、気軽に見られる、そんな美術館だよ。
 ここのカフェがまた、素敵なんだ。窓の外には草木ダムが見えて、お茶を飲みながらくつろぐには最高の風景だよ。この草木ダム、317万トンもの水を蓄える事が出来る「首都圏の水がめ」なんだ。発電に使われたり、農業用水に使われたり、といろいろ活躍しているんだね。

渡良瀬川を見ながら露天風呂
 
そして神戸駅に戻り、レールバスで水沼駅へ。ここには「水沼駅温泉センター」というのがあって、ここでも「1日フリーきっぷ」を見せると、入場料が割引になる。渡良瀬川の渓流を見ながら入る露天風呂、最高だね。駅に温泉がある、というのも珍しいし。湯上りには食事したり、カラオケが歌える大広間もあるんだ。中には1日いる人もいるらしい。
 本当はもっとゆっくりしたかったんだけど、列車の時間の都合があるから、ここらへんで帰ることに。
 夕方で、レールバスはいっぱいだったよ〜。
(2006.8)

     わたらせ渓谷鉄道  富弘美術館

わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車


列車レストラン「清流」(元・東武の特急電車)


富弘美術館エントランス(「道の駅」にもなってるよ)


水沼駅温泉センターの露天風呂


わたらせ渓谷鉄道のレールバス
(ペインティング列車)

お座敷列車「サロン・ド・わたらせ」号
(大間々駅にて)

列車レストラン「清流」の車内
(団体専用室)

富弘美術館のカフェ

富弘美術館遊歩道から草木湖

水沼駅と「水沼駅温泉センター」


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