あっタンの ここがおすすめっ!(第3回)

はーい、あっタンです。今回は酒蔵が並ぶ京都の伏見だよ! 
京都伏見 酒蔵の街 京都府京都市伏見区
京都市街の南部。JR奈良線や近鉄、京阪といくつも交通手段があって便利。酒蔵が並ぶ銘酒処として知られているよ。

全国屈指の酒どころ

伏見は兵庫県の灘と共に知られる酒どころ。月桂冠や黄桜など22軒程の酒蔵が集まっている。伏見はかつて「伏水」と表されたように地下水に恵まれ、また冬は結構冷え込むため、酒造りには適しているそうだ。また、ここの地下水は超軟水で、灘は辛口の男酒、伏見は甘口の女酒といわれているんだ。

情緒ある酒蔵の町並
多くの酒蔵は濠川沿いに集まっているよ。柳に酒蔵が映える濠川からの風景は伏見ならでは。表にまわると軒下に杉玉が吊られ白壁に板張りが印象的な昔ながらの町並みが続いている。仕込みのある冬には、お酒のいい香りにつつまれる日もあるよ。

濠川と十石船
濠川は伏見城の外堀の役割を果たしていたそうだ。江戸時代には伏見と大坂を結ぶ重要な交通水路で、明治末期まではこの川を利用した物資の運搬も盛んだった。十石船は観光用に再現され、酒蔵の風景を川面から楽しめる。川沿いには散策路も整備されているよ。ユキヤナギや桜などもきれい。島の弁天さんとして親しまれている「長建寺」も川沿いだから、訪ねてみて。

周辺にも見どころいっぱい

坂本龍馬が定宿とした「寺田屋」や「竜馬通り商店街」は町並みの続きですぐ近く。「鳥羽・伏見の戦い弾痕跡」も史実を伝えてくれる。銀座発祥の地「伏見銀座跡」や「電気鉄道事業発祥の地」など、伏見から生まれた記念スポットも見逃せないね。伏見の名水を象徴する「御香水」は「御香宮」本殿前に湧いているよ。


交通便利で、各見どころは近いため、ぐるりと散策しよう。風景、産業、歴史などいろんな角度から楽しんで学べるエリアだね。


DATA
【住所】
京都府京都市伏見区
【交通】
<マイカー>名神高速道路「京都南」インターより約4km。 
<公共交通> 京阪本線「中書島」駅から徒歩約5分、または同「伏見桃山」駅から徒歩約8分、近鉄京都線「桃山御陵前」駅から徒歩約10分、JR奈良線「桃山」駅から徒歩約15分。
【リンク】
伏見酒造組合
 京都市観光協会
月桂冠 大倉記念館 キザクラカッパカントリー 
十石船(伏見夢工房)
 

(2006.4)

濠川沿いに並ぶ酒蔵 明治末期までは、十石船が食料品や木材などの物資を運んだ。


月桂冠 大倉記念館 酒蔵を改造、貴重な酒造用具類や日本酒の歴史、伝統的な酒造工程についての展示など。見学後に酒の試飲も。


キザクラカッパカントリー 酒蔵の雰囲気につつまれた、京都で初めての地ビールレストラン。「河童資料館」や黄桜の歩みや酒造りに関する展示もある。

御香水 御香宮神社本殿横に湧く。神社の名は香り高い清泉が湧き出したことから。参拝と共に、水を汲みに訪れる人が後を絶たない。全国名水百選。境内には酒樽が積まれている。

濠川の千石船 
伏見港公園と大倉記念館南側を往復。川から酒蔵などの町並みを楽しめる。運行日は4月1日〜12月3日(6〜9月は平日となる月曜のみ運休)
寺田屋 坂本龍馬の定宿で、後に龍馬の妻となるお龍の転機で、龍馬が難を逃れた。建物は当時のままで現在も宿屋。龍馬の像などがある。

竜馬通り商店街
 寺田屋近くで、大手筋商店街や伏見桃山駅へ向かう途中。珍しい人名が名前になった商店街。

伏見銀座跡 1601(慶長6)年に徳川家康によってつくられた銀貨の鋳造所跡で、ここが日本初の銀座。大手筋商店街アーケードの東側入口すぐ。

鳥羽・伏見の戦い弾痕跡 1868(慶応4)年に旧幕府軍と新政府軍とで戦った弾痕跡。京阪・伏見桃山駅東側にある料亭「魚三楼」の格子。


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