あっタンの
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(第12回)
はーい、あっタンです。
今回は散居村と木彫りの町・井波の旅だよ!

井波旅日記
富山県南砺市

散居村の砺波平野をゆく
 今回は、欄間彫刻で有名な井波へ行ってきたよ。
 旅の始まりは、北陸本線・石動(いするぎ)駅。ここから庄川町までは、かって加越能鉄道加越線というローカル線が走っていた。庄川の材木を北陸本線の石動まで運ぶ役割も果たしていた。井波で知られる欄間(らんま)の材料の木には事欠かなかったのかもしれない。鉄道は1972(昭和47)年に廃止、路線跡はサイクリングコースになっているんだ

旧・加越線の井波駅舎

加越線を走っていたディーゼル車

 昔の井波駅舎は現在は少し移設されたけれど、ものすごく重厚なつくりの建物はそのまま。1996(平成8)年には国の登録文化財にも指定されたんだ。さすがは瑞泉寺の門前町・井波だね。
 井波といえば彫刻の街、特に「欄間」は昔の家屋には必ず見られたもの。しかし、欄間はつくるのがすごく大変。職人さんは彫刻刀ひとつで、数々の美しい模様を創り出す。感心するばかり、とても真似できないよね。

 この井波という街は、かっては瑞泉寺の寺内町だったけれど、江戸時代に入る頃には門前町になった。それで、職人の町として栄えたんだろうね
 さて、街並みをちょっと歩いてみようか。瑞泉寺門前の「八日町通り」は、昔ながらの家々と石畳が続いていて、心を和ませてくれる。かっての大火のあと、瑞泉寺から加越線の井波駅を結ぶこの通りが、井波のメイン・ストリートだったそうだ。
どこからだろう、トントンと木彫りの音が聞こえてきた。風情あるねえ。

木彫りの音が聞こえてくる八日市通り
北陸最大の木造建築・瑞泉寺

 通りの突き当たりが「瑞泉寺」。1390(明徳元)年に建立された北陸の浄土真宗拠点だ。やはり細かな彫刻が随所に施されているが、山門である菊の門は特に美しい。本堂は北陸最大の木造建築物で、その左手は聖徳太子二歳像を安置する太子堂だ。
 「開乗寺公園」まで登ってみた。砺波平野に広がる散居村を一望できる! 素晴らしい風景、いつまでも残って欲しいねえ。


開乗寺公園からの散居村展望

瓜裂清水(庄川)。とにかくおいしい!

井波彫刻総合会館


水が豊富なだけあって、地元の人はポリタンク持参で水を汲みに来るよ。それだけ、富山の水はおいしいって証拠だね。

DATA
【住所】 富山県南砺市
【交通】 <マイカー> 北陸道「砺波」ICから国道156号線など
      <公共交通> JR北陸本線「高岡」駅からバス。
【リンク】 井波町 井波観光協会 加越能鉄道
      南砺市 南砺市観光協会 
       (2007.5)


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