あっタンの
ここがおすすめっ!

(第11回)
はーい、あっタンです。
今回は一足早い春を求めて、伊豆・河津桜の旅だよ!

河津桜旅日記
静岡県河津町

早咲の桜、河津はもう春満開
 今回は一足早い春を求めて、伊豆の河津へやってきたよ。河津桜の開花に合わせて毎年2月10日〜3月10日に「河津桜まつり」というのが開催されているんだ。河津の駅を降り、河津川へ出る道はもう人でいっぱい! たくさんの露店!地場産品を売る店、地酒を売る店、お休み処などとても賑やか。でもまずは、桜を見たいね。


 河津川の並木道へ出た。もうすぐそこは河口なんだけど、館橋という朱塗りの橋から見た風景はいいね。上には淡いピンク色の桜、下には黄色い菜の花のじゅうたん。そしてはるかに見える青い海。夜になると、ライトアップされるんだ。
 反対の方に目を向けると、伊豆急行線の鉄橋と温泉タンクが見える。ここでは、走ってくる電車と河津桜を一緒にとらえようと、カメラマン達がカメラを構えて一斉に電車が来るのを待っている。
 河原ではグループがお弁当を広げている。のどかな光景だね。この河津桜、もともとはオオシマザクラとヒカンザクラの交配種で、約40年ほど前に偶然、個人のお宅で咲いたのが最初なんだ。それが河津の町へ広がっていき、今や「河津町の木」になっているよ。

館橋から見た河津桜の風

河津桜の原木(河津駅から徒歩約20分)

豊かな温泉を活用した花栽培
 えっ、「河津町の花」って何なの?河津桜じゃないの、という疑問を持つ人が多いようだね。実は「河津町の花」って言うのは、“母の日”でお馴染みのカーネーションなんだ。温泉熱で栽培して、今や様々な種類のカーネーションが栽培・出荷されている。カーネーション狩りもできるよ。
 これが5月になると、紫色の花菖蒲になるんだ。これも温泉熱で栽培しているので、「日本で一番早く咲く花菖蒲」と言われている。まさに湯の町・河津、温泉が豊富なんだね。ちなみに、「伊豆」という言葉の由来は「湯出る(いづる)地」なんだよ。


足湯でひと休み、おしゃべりタイム
 さて、ちょっと足が冷えてきたから、今はやりの「足湯」に入りましょうか。寒くなってきたせいか、足湯にもかなりの人が入っている。ここでいろんな人とおしゃべりするのも楽しいね。

笹原の足湯

峰の足湯


河津に伝わる不思議な風習
 この河津には「鳥精進・酒精進」といって、12月18日から23日の間は「鳥肉・卵は食べない、お酒は飲まない」という珍しい風習が残っているんだ。これはその昔、来宮神社の神様がものすごくお酒が大好きだったんだが、ある時に火事に巻き込まれてしまってさぁ大変。逃げ場を失って困っていた時に、小鳥達が羽根を河津川にひたして、火を消してくれたんだ。神様は助かったけれども、小鳥の中には焼け死んだ小鳥達もいた。それで神様は「小鳥達が自分を守ってくれたんだ。もうお酒を飲むのはやめよう」と決意した。それで「鳥精進・酒精進」が始まった。もしこの禁を破ると「火の神に祟られる」といわれて「伊豆七不思議」の一つに数えられている。

 この他にも河津には、河津七滝とか、河津バガテル公園とか見所がたくさん。それはまたの機会に紹介するねっ。


DATA
【住所】 静岡県河津町
【交通】 <マイカー> 国道135号線(東伊豆道路)などにて
      <公共交通> 伊豆急行「河津駅」下車すぐ。
【リンク】 河津町 河津町観光協会               

                           (2007.2)



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