あっタンの ここがおすすめっ!(第9回)

はーい、あっタンです。今回はローカル色豊かで旅情あふれる銚子電鉄の旅だよ! 
銚子電鉄旅日記 千葉県銚子市
寒い都会を抜け出して、暖かい房総・銚子へやって来たよ! 国内屈指の漁港があり、日本一早い初日の出を見える街。やはり向かうは犬吠埼。犬吠埼へ向かうは銚子電鉄。全長6.4キロのミニ私鉄なんだ。

日本一小さな電気機関車
 ほどなく走って、次の駅・仲ノ町駅に到着。ここには車庫があり、かっては近くにあるヤマサ醤油の工場まで引込み線が伸びていた。醤油の町・銚子ならではだね
 そして駅構内の車庫には、面白い車両が2両あるんだ。
 1つは「澪つくし」号というトロッコ列車。これは1985(昭和60)年にNHK朝の連続ドラマ・沢口靖子主演「澪つくし」が放送されたのを記念し、貨車を改造したトロッコ列車。4〜11月の行楽シーズンに、定期列車に連結されて走っている。
 もう1つは「デキ3型」という電気機関車。元々は山口県の宇部炭鉱で使われていたものを引き取り、ヤマサ醤油からの貨物列車の入れ替えや、客車の牽引に使っていた。でも、現在では工事用に時々走る程度。実はこの「デキ3型」、実は「日本で一番小さい電気機関車」。だから、鉄道ファンからは、ものすごい人気。イベントの時などには、一般公開されているよ。


隠れた銚子電鉄名物
 次の駅は観音駅。飯沼観音に近いから、この名前なんだけど、この駅には隠れた「銚子電鉄名物」があるんだ。
 それは何と、「鯛焼き」! 1個90円の鯛焼きは、銚子電鉄の隠れた名物となっていて、わざわざ買いに降りる人がいるほどの人気なんだ。


電車の中で乗車券を
 さてと電車の中で、乗車券を買うことにしよう。仲ノ町で教えられたのが「御廻手形」という1日乗車券なんだ。安い方を勧めてくれる微笑ましさに、脱帽だね。この切符には、犬吠の「地球が丸く見える丘展望館」の入場割引券、「銚子ポートタワー」の入場割引券、犬吠駅の「ぬれ煎餅」1枚試食券が付いていて、とてもお得だよ。
 銚子電鉄の広告を見てみると、何と手書きで描いてある。本当にローカル私鉄らしい、のどかな風景だね。
この辺はかつての文学者達が、保養に訪れた場所として知られている。そんな中を、小さな電車はガタゴト、ユラユラと走っていく。

犬吠駅へ到着
 やがて電車は、犬吠駅に着いた。大抵の観光客はここで降りてしまう。駅の改札口近くでは、名物の「ぬれ煎餅」を焼いていた。お煎餅を焼いてから、銚子名産のお醤油に浸したもので、しっとりとした感じが何ともいい。
また、この駅には、かつて走っていた電車を改造した「電車レストラン」もあって不定期に営業している。営業日については、銚子電鉄のホームページをチェックしてっ。


がんばれ地方鉄道
 実はこの銚子電鉄、今ピンチに立たされているんだ。電車の整備費や、設備の改良など大きな支出が待っている。このピンチを脱するために名物「ぬれ煎餅」をホームページで通信販売したところ、全国から予想以上の注文が殺到して、今は通信販売はストップしているそうだ。
 地方鉄道は経営が大変。廃線も聞くね。何とか存続して欲しいなあ。この詩情豊かな銚子電鉄も、いつまでも元気に走って欲しいなあ!

銚子のお土産には、変わった缶詰が色々あるよ。「おでんの缶詰」とか「サバカレー缶詰」とか。
銚子といえばイワシも有名。ちょうど今、イワシが美味しい時期。イワシって捨てる場所がなく、いろんな食べ方があるよ。お刺身、たたき、塩焼きは勿論のこと、つみれなんかは骨ごとすりつぶしてあるから、カルシウムも豊富。特に「つみれ汁」なんて、イワシのダシが出て、もう最高だ。


DATA
【住所】 千葉県銚子市
【交通】
<マイカー> 千葉黄金道路、銚子連絡道路、国道126号線経由などのルートにて。 
<公共交通> JR総武本線・銚子駅より乗り換え。
【リンク】
銚子電鉄 銚子市 銚子観光協会
(2006.12)
 

銚子電鉄 終点の外川駅にて。外川は情緒ある坂の町。


デキ3型電気機関車 日本で一番小さな電気機関車。


仲ノ町駅 醤油工場のタンクとトロッコ車両も見える


観音駅 銚子電鉄は個性的な駅舎が多い。
 
犬吠埼          屏風ヶ浦

銚子駅 JR銚子駅の先端にある。

鯛焼き売店 
観音駅の名物に。 
車内広告 手書きで描かれている。 
犬吠駅 犬吠埼へは徒歩約10分。 

電車レストラン メニューはコチラ 

笠上黒生駅(かさかみくろはええき)


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