あっタンの ここがおすすめっ!(第5回)

はーい、あっタンです。今回は古くからの繁華街・浅草だよ!
浅草 旅日記 東京都台東区
 大正、昭和初期は東京を代表する繁華街。そんな懐かしい雰囲気につつまれた浅草をぶらぶらしてきたよ。

浅草の旅の始まり「雷門」
 その由来は100年間近い間、幻の存在でしたんだ。浅草寺の正面入口、最初の門は平公雅によって浅草寺の総門として942(天慶5)年に建てられた。数度の火災による焼失、再建がなされたが、1635(寛永12)年に徳川家光によって建てられた門は、右に「風神」左に「雷神」を安置してあるところから正しくは「風雷神門」、略して雷門と呼ばれた。1865(慶応元)年の火災に遭い、1960(昭和35)年に再建されるまで95年間、雷門は幻の存在だったことになるね。現在の雷門は鉄筋コンクリート製、松下電器の松下幸之助氏の寄進で、昔の姿そのままに再建されたんだ。

仲見世で揚げまんじゅう
 いつ行っても観光客の絶えない仲見世は、土産物屋、洋品店、おもちゃ屋、お菓子屋、茶店などが軒を連ねる楽しい場所。そこの名物にも、人形焼とかいろいろあるけれど、ここでは名物の「揚げまんじゅう」をパクリと。カラッと揚がっていて、熱い饅頭に熱いアンコが良く合う。思わず、お茶が欲しくなった・・・

浅草に夏を告げる「ほおずき市」
 そうそう、7月の9日と10日は浅草に夏を告げる「ほおずき市」。その由来は、7月9日か10日に参拝すると、4万6千日お参りをしたのと同じご利益があるとされ、江戸時代より、この日の参拝は盛んだったらしい。この縁日に合わせて境内にはほおずきの市がたつといわれているんだ。値段は風鈴がついて2500円というのが相場だけど、そこは屋台のお店の人とのかけあいかな。ほおずきの他にも、焼きそば、たこ焼き、かき氷などいろんな屋台が出ていて、もう嬉しくなっちゃう。最近では時代の流れからか、「サーターアーダギー(沖縄ドーナツ)」なんていうのもある。

こち亀、友情の碑
 まずは観音様にお参り。その後、近くの浅草神社へ。ここの境内には、人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の「浅草物語」にちなんだ「友情の碑」という記念碑が建っているんだ。あのマンガもずいぶん長く連載されているよね。

日本一怖い?花やしき
 やはり浅草で遊ぶとなったら、「浅草花やしき」。浅草寺の裏手にある小さな遊園地で、その歴史は江戸時代末期(1853年)に造園師・森田六三郎により、牡丹と菊細工を主とした花園として誕生したことに始まる。明治5年頃からは遊戯施設が置かれ、その他にも珍鳥や猛獣の飼育、西洋あやつり大写真や山雀の芸等で大評判となり、かの大正天皇もお忍びで来園されるほど人気を博したよ。
 その後、震災や戦禍により閉園を余儀なくされた時代を経て、昭和24(1949)年に遊園地として再建。当初はビックリハウス、豆汽車、射的、鬼退治等規模は小さかったものの、入園無料の憩いの場として広く大勢の人々が来ていた。1953(昭和28)年には国産初の『ローラーコースター』、また1960(昭和35)年には高さ45mの『人工衛星塔(現在のBeeタワー)』を設置、どちらも浅草の名物となったんだ。1985(昭和60)年、開園以来36年間続けてきた入園無料の形態を風営法第8条の規制により変更せざるを得なくなり、有料遊園地として再スタート。「こち亀」でも両さんがやって来て、何度となく登場したなあ。
 まず乗るは、「日本で一番怖いジェットコースター」、『ローラーコースター』。何が怖いって?それは時速40キロというスピードなんだけど、ガタガタ揺れながら走るんだ。しかも、近くの家に飛び込みそうな勢いで。数年前には、本当に銭湯や民家に飛び込むセットを作っちゃったというんだから驚きだね。次に乗ったのは「Beeタワー」。お菓子の家風のゴンドラなんだけど、これに乗ると浅草の町並みが一望できるよ。「浅草花やしき」、なかなか侮れない遊園地だ。
浅草花やしきホームページ

浅草観音温泉
 次に向かうは「浅草観音温泉」。浅草に温泉?と思う人もいるけど、ここの温泉は本当に地下から汲み上げているんだ。

浅草六区
 さっぱりと汗を流した後は、「浅草六区」の散策。ここはかっての繁華街で、映画館とかがあったんだけど、今は本当に少なくなっちゃった。それでも、1軒の遊技場に入って「スマートボール」で遊んだ。パチンコとはまた違い、玉がゴロゴロ出てくる音がやはりいいねぇ。この辺には、おいしい洋食屋さんや天ぷら屋さん、寿司屋さんなどもあるから、おなかを満たすにはいいところだね。ちなみに秋葉原から「つくばエクスプレス」で浅草へ来ると、この六区のところに出てくるよ。


日本初のバー「神谷バー」
 浅草めぐりの締めは、何と言っても「神谷バー」の“デンキブラン”だね。1880(明治13)年、初代神谷傳兵衛が“みかはや銘酒店”として洋酒の1杯売りを始めたのが最初。翌年には、現在の「ハチブドー酒」が誕生し、1882(明治15)年、「電気ブランデー」が誕生したんだ。なんで「電気ブラン」だって?それは2説あるんだ。飲みすぎるとしびれるから、とい説と、当時ハイカラなものには何でも「電気」とつけていたから、とい説。1912(大正元)年に店内を、西洋風のバーに改造して、日本初のバー「神谷バー」が誕生したんだ。
 “デンキブラン”には2種類あって、普通のがアルコール度数30度、「オールド」が40度。黒ビールと一緒に飲むのが通、といわれているんだ。ブランデーをベースにワイン、ジン、キュラソー、薬草などがカクテルされている。そのレシピは秘伝中の秘伝だとか。ちなみに合うおつまみは、「カニコロッケ」、「串かつ」、「煮こみ」などがいいよ。きっと大正の人たちも、浅草六区で活動写真を見て、締めに1杯10銭の“デンキブラン”を飲んだんだろうな。それじゃ、乾杯! 
(2006.6)


浅草寺の雷門


浅草観音温泉


浅草六区にて


浅草花やしき


神谷バーでデンキブラン


神谷バーのカニコロッケ


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