日本の城 国宝・国の重要文化財・特別史跡・世界遺産など
   
【 五稜郭跡 】 北海道函館市
日本初の西洋式城塞で道南屈指の桜名所
蘭学者・武田斐三郎の設計。徳川幕府が北方警備の拠点として1857(元冶元)年に完成させた。塁内からの砲撃に死角がないよう稜塁を5つ備えたことから、五稜郭と呼ばれる。現在は五稜郭公園として開放され、春は1600本の桜に彩られる。隣接する<b>五稜郭タワー</b>からは五稜郭全体の形がわかる。2006(平成18)年4月に高さ98mの新タワーがオープン。五稜郭は北海道遺産、国の特別史跡。
リンク  五稜郭タワー  函館市  函館国際観光コンベンション協会
【 松前城 】 北海道松前町
我が国最後で最北の日本式城郭
幕府が北方警備の目的で松前藩に命じて1854(安政元)年に築城。その後、明治維新の戦いの舞台となり、土方歳三ら旧幕府軍の攻撃で落城。石垣には今でも弾の痕が残っている。当時の遺構は、国の重要文化財に指定されている本丸御門旧表御殿玄関のみで、天守閣は1961(昭和36)年に再建された。正式には福山城だが、通常は親しみやすく松前城と呼ばれる。天守閣の内部は「松前城資料館」となっており、松前の歴史を物語る資料が多く展示されている。北海道遺産。
リンク  松前町  松前観光協会
【 弘前城 】 青森県弘前市
全国屈指の桜につつまれた天守閣や隅櫓、城門
津軽十万石の藩主・津軽氏の居城として1611(慶長16)年に築城、本丸を中心にして三重の堀と土塁で囲まれている。天守閣や3つの隅櫓、5つの城門が残っている。桜は1715(正徳5)年に京都から取り寄せたヨシノザクラ25本を植樹したのが始まり、現在では約2600本の貫禄ある桜が見事な全国屈指の桜名所。天守閣からの見事な眺めは、太宰治「津軽」にも執筆された。城内には市立博物館や植物園、護国神社などもがある。資料館として公開されている天守閣は国の重要文化財。城跡は国の特別史跡。
リンク  弘前市  弘前市観光コンベンション協会
【 桜田門(旧江戸城) 】 東京都千代田区
江戸城(現在の皇居)内堀に造られた門の一つ
1860(安政7)年に大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」で有名。1636(寛永13)年に現在のような桝形門に修築された時から、桜田門と呼ばれるようになった。1923(大正12)年に関東大震災で破損、鉄網土蔵造りに改修された。外側の高麗門と内側の渡櫓門の二重構造で、間に桝形とよばれる四角形の広場がある。桜田門の桝形は現存している城門の中では最も広い。国の重要文化財。江戸城跡は国の特別史跡。
リンク  千代田区観光情報  
新発田城跡新潟県新発田市
【 新発田城跡 】 新潟県新発田市
美しい石垣や三階櫓など新発田のシンボル
1598(慶長3)年に溝口秀勝により築城された。堀と石垣の一部、表門、旧二ノ丸隅櫓が残る。石垣は「切込はぎ」と呼ばれる技法で、すき間なくかみ合うように積まれている。2004(平成16)年に天守閣の代わりとなる三階櫓と、辰巳櫓が復元された。「三階櫓」には珍しい3匹の鯱が。約60万本ものアヤメが咲く「あやめ園」があり、6月中旬から7月上旬の開花時にはぼんぼりなどでライトアップされる。城は、「あやめ城」とも呼ばれる。表門と二の丸隅櫓は瓦張りナマコ壁で、国の重要文化財。日本100名城。
リンク  新発田市  新発田観光ガイド
【 金沢城跡 】 石川県金沢市
前田利家の拠点石川門と三十間長屋が残る
1583(天正11)年、前田利家が居城と定めた加賀支配の拠点。火災が重なりいくつもの建造物が焼失した。敷地内には20もの櫓を持っていたが、将軍家への配慮から天守閣はなかったとされる。厚さ4〜7mmの鉛瓦と鉄砲狭間をもつ石川門三十間長屋が残っている。一時は金沢大学のキャンパスだったが、現在は金沢城址公園で、園内には、木造城郭建築として五十間長屋や菱櫓、橋爪門続櫓などの歴史的建造物が復元されている。春は県内屈指の桜名所。
リンク  金沢市  金沢市観光協会
【 丸岡城 】 福井県坂井市
現存する城の中で最も古い形の天守閣
1576(天正4)年、柴田勝家の甥である勝豊が築城。城郭内の歴史民俗資料館には歴代城主ゆかりの武具や古文書などが展示されている。また、日本一短い手紙として有名な「お仙泣かすな」の碑がある。春には約400本の桜に浮かぶ天守閣が美しく「花の霞ヶ城」とも呼ばれる。国の重要文化財。
リンク  坂井市
【 松本城 】 長野県松本市
現存する5層6階の天守閣としては国内最古
1593〜94(文禄2〜3年)に完成したといわれ、桃山時代の貴重な建築物。戦国時代の中では異色の平城。烏城(ウジョウ)の別名を持つように外観全体が黒い。本丸や二ノ丸の大部分は城跡公園になり、松本城の歴史に関する資料が展示される日本民俗資料館がある。東には美ヶ原、西には北アルプスの山並みが城の背景に。国宝四城のひとつ。
リンク  松本市  松本市アルプス観光協会
【 小諸城(懐古園) 】 長野県小諸市
穴城・小諸城跡の歴史香る場所に文化施設群
懐古園は1881(明治13)年に小諸城跡に造られた。小諸城は城下町より低い位置に築かれた、全国的にも珍しい穴城。入口の「懐古園」の大額が掲げられた三ノ門や苔むした石垣が往時の面影を残している。園内には徴古館、藤村記念館をはじめ史跡が点在。小山啓三美術館、郷土博物館、動物園、遊園地などもある。西側には天然の要塞となった千曲の流れ。春は桜が美しい。
リンク  小諸市  小諸市観光協会
【 名古屋城 】 愛知県名古屋市中区
金のシャチホコが天守閣の上で輝く名城
1607(慶長17)年徳川家康が息子・義直の居城として築城。東西の交通の要衝で、大阪の豊臣や西国大名を抑える役割もあり本丸御殿が中心に置かれ隅櫓で囲まれ豪壮堅固な配置。規模の大きな名城で国宝だったが、1945(昭和20)年に戦災で天守閣などを焼失。戦後復元された。天守閣は鉄筋コンクリート7階建。1〜5階では、徳川家ゆかりの美術品などが展示され、7階からは市内を一望できる。3つの隅櫓などは焼失を免れ、当時の姿が見られる。城跡は国の特別史跡。
リンク  名古屋城  名古屋市  名古屋観光コンベンションビューロー
【 犬山城 】 愛知県犬山市
木曽川や濃尾平野を見下ろす風光明媚な古城
1537年(天文6)年に織田信康により築かれ、日本最古ともいわれる。別名の白帝城とは、美しい天守閣を荻生狙徠が李白の詩を引用し白帝城と讃えたことから。木曽川河畔の小山の上に建ち、木曽川や犬山市街地、濃尾平野を一望できる。個人所有の城として知られていたが、2004(平成16)年に財団法人所有となった。国宝四城のひとつ。
リンク  犬山城  犬山市  犬山市観光協会
【 彦根城 】 滋賀県彦根市
江戸時代の城郭が残る琵琶湖を望む名城
「月明、彦根の古城」は琵琶湖八景の一つに数えられる。1622年(元和8年)に完成、明治初期の廃城令を免れ江戸時代の城郭が今なお旧態を留めている。琵琶湖の水を利用した堀が水を湛え、城下にある玄宮園は城を背景とした名園。城山一帯の森は城郭の美観と目隠しを兼ねている。城跡は国の特別史跡。国宝四城のひとつ。
リンク  彦根城博物館  彦根市  彦根観光協会
【 安土城跡 】 滋賀県安土町
立派な石垣などが残る織田信長の居城跡
名の由来は「平安楽土」という。当時は、北西と東が湖に囲まれた天然要塞の地で、天主閣は5層7階の華麗な建物だった。1579(天正7)年に完成したが、わずか3年後に本能寺の変。その数日後に天主閣などが焼失し、現在は石垣のみ。大手道入口近くには伝羽柴秀吉邸跡も。駐車場から天守閣跡までは徒歩約40分。国の特別史跡。
リンク  安土町  安土町観光協会
【 二条城 】 京都府京都市中京区
京都における徳川氏の城で桃山文化の極み
1603(慶長8)年徳川家康が二之丸を造営し、のち3代将軍家光が本丸と内堀を増設した。東西500m、南北400mの広さで、二之丸と本丸からなる城全体を外堀が取り囲む。慶喜が大政奉還を行った二之丸御殿は現存する当時の城主の館として貴重。狩野派の襖絵や欄間など、桃山様式の全貌を見ることができる。二の丸庭園は小堀遠州作で、豪壮な石組の蓬莱形式。本丸御殿は、唯一の宮御殿の遺構で、春と秋には特別公開される。二之丸庭園は特別名勝。城は古都京都の文化財として世界遺産。
リンク  元離宮二条城  京都市  京都市観光協会
【 大阪城 】 大阪府大阪市中央区
豊臣秀吉によって築かれた当時最大規模の城
完成当時は総面積100万坪を誇り、秀吉の力の象徴だったが、大阪夏の陣で焼失。その後、修復や焼失があり、現在の天守閣は1931(昭和6)年に再建された。白壁と金箔が美しい。内部は2階から7階が歴史博物館となっている。城跡は国の特別史跡。
リンク  大阪天守閣  大阪市  大阪観光コンベンション協会
【 姫路城 】 兵庫県姫路市
優雅でスケールが大きい日本の代表的城郭
白鷲が飛んでいる姿にたとえられ、「白鷺城」とも呼ばれる優雅な建物。大天守小天守渡櫓城門などの原型が築城時のまま残っている。関ヶ原の合戦後の1601(慶長6)年に、池田輝政が姫路城の城主になってから9年かけて現存する5層7階の天守閣などを築いた。城一帯はサクラの名所。また城へと続く大手前通りは景観が美しく、日本の道百選に指定されている。74棟の建物が国の重要文化財、城跡は特別史跡。国宝四城のひとつ。法隆寺と共に日本初の世界文化遺産。
リンク  姫路城  姫路市  姫路観光コンベンションビューロー
【 明石城 】 兵庫県明石市
巽櫓と坤櫓が残り、土塀が見事に復元
徳川家康の曾孫・小笠原忠真によって1619(元和5)年に築かれた。明治維新でほとんどが壊されたが、巽櫓坤櫓(共に国重文)が残っている。2000(平成12)年に両櫓を結ぶ土塀が復元された。周辺は、明石公園として整備され、図書館や各種施設、芝生広場、子供の村、野球場などの運動施設が集まっている。
リンク  明石公園  明石市  明石観光協会
【 和歌山城 】 和歌山県和歌山市
徳川御三家・紀州徳川家の居城だった名城
1585(天正13)年に豊臣秀吉が藤堂高虎に築城させて弟の秀長に与えたのが始まり。1619(元和5)年には徳川頼宣が入城。八代将軍吉宗の誕生の地でもある。築城当時のものは石垣岡口門(重要文化財)。現在の天守閣は1958(昭和33)年の再建で、徳川家ゆかりの品々などの展示があり、紀ノ川や和歌山の街を一望できる。西の丸には池泉観賞式庭園の紅葉渓庭園(名勝)がある。
リンク  和歌山市  和歌山市観光協会
鳥取城跡(久松公園) 鳥取県鳥取市
豊臣秀吉の兵糧攻めで知られる山城跡
富士山西南麓、井出家にあるアカメシロヤマザクラ。高さ10.2m、幹周8.5m、推定樹齢800年以上でヤマザクラとしては国内最古級。1193(建久4)年、源頼朝が富士の巻狩りの際に馬をつないだ桜と伝えられ、駒止めの桜とも呼ばれる。桜の隣には頼朝の時代から続く井出家の高麗門や長屋がある。桜の見頃は4月中旬で、花見シーズンの休日にさくらまつりが開かれる。国の特別天然記念物。
リンク  鳥取市  鳥取市観光協会
【 松江城 】 島根県松江市
山陰地方で唯一現存する天守閣がそびえる
宍道湖の北、標高28mの亀田山に立ち、千鳥城とも呼ばれる。築城されたのは1611(慶長16)年。江戸時代は松平家の居城であった。明治の廃城令で天守閣と石垣以外はすべて失われた。二之丸櫓三棟と堀は復元された。天守閣は五層白壁、黒板の下見板張りで国の重要文化財に指定されている。天守閣からは市内の展望が良い。城跡は城山公園として整備され、春は桜の名所として賑わう。天守閣は国宝、城跡は国の史跡。
リンク  松江市  松江市観光
【 岡山城 】 岡山県岡山市
烏城(ウジョウ)とも呼ばれ黒塗りの外壁が印象的
1573年(天正元)、宇喜多直家が築城。息子の秀家が完成させ、後に池田氏の居城となった。天守閣は不等辺5角形。1966(昭和41)年に再建され、内部は城とまちの歴史を学ぶ郷土資料博物館、5階と6階は展望室。月見櫓西丸西手櫓は、築城当時そのままで重要文化財。
リンク  岡山城  岡山市  岡山市観光協会
【 備中松山城 】 岡山市高梁市
我標高480mの臥牛山頂、日本一の高所にある城
1683(天和3)年に築城、現存する山城としては日本一高所にある。三重二層の天守閣と二重隅櫓、土塀の一部が当時から残り、近世山城として貴重な遺構。1997(平成9)年に本丸の五の平櫓、六の平櫓などが復元され、2003(平成15)年には天守閣と石垣が改修された。天守閣は国の重要文化財。
リンク  備中松山城  高梁市  高梁市観光協会
【 福山城 】 広島県福山市
江戸時代最後の完成された名城
1619(元和5)年の築城、江戸時代最後に完成された名城と称えられた。しかし戦災で大半が焼失、1966(昭和41)年に天守閣、月見櫓などが復元された。天守閣は五層六階、歴代藩主の遺品や福山など備後の資料が収蔵された郷土博物館として公開されている。また、桜の名所としてシーズンには花見客で賑わう。伏見櫓筋鉄御門は往時の姿をとどめており国の重要文化財。
リンク  福山城博物館  福山市  福山市観光協会
【 高松城 】 香川県高松市
濠に海水を引き入れた日本三大水城
濠に海水を引き入れた日本三大水城に数えられる高松城(玉藻城)の城跡公園。城は1588(天正16)年に豊臣秀吉の家臣・生駒親正公によって築城。JR高松駅に近く、北側は海に面し、天守閣跡からは瀬戸内海や高松港、屋島や高松市街を見渡せる。他に、三層の月見櫓旧東之丸艮櫓堀割の一部が残る。国の史跡。
リンク  玉藻公園(高松城)  高松市  高松観光コンベンション・ビューロー
【 丸亀城 】 香川県丸亀市
「扇の勾配」と呼ばれる勾配が美しい石垣
生駒親正が高松城の支城として1597(慶長2)年に築城。三層の天守閣大手一ノ門御殿表門が現存する。石垣は、日本一の高さを誇る四段階で、曲線が美くしく、三重三層の天守閣(国重文)を引き立てている。標高66mの亀山にあり、城下町・丸亀の風景には欠かせない存在。
リンク  丸亀市  丸亀市観光協会
【 松山城 】 愛媛県松山市
市街地から望める山頂に江戸時代の天守閣
松山市街地から近い標高132mの勝山山頂で、市街地から見上げることができる。まさに松山のシンボル。二ノ丸、三ノ丸を従えた連立式平山城で、天守閣は1602(慶長7)年に築城された木造の建物と石垣が見事に調和。城内は、松山の歴史を伝える資料館。天守閣から付近一帯は公園になっていて、春は桜の名所。頂上までは、ロープウェイが通じている。
リンク  松山城  松山市  松山観光コンベンション協会
【 大洲城 】 愛媛県大洲市
4棟の櫓と復元された4層4階・木造の天守
肱川沿いの地蔵岳にある平山城で、大洲市街を一望。鎌倉時代末期・1331(元弘元)年に伊予国の守護・宇都宮豊房が築いた地蔵ヶ岳城が始まりとされる。1888(明治21)年に4層4階の天守は取り壊されたが、2004(平成16)年に復元された。解体されなかった4棟のは国の重要文化財。城跡一帯は公園として整備され、春は桜の名所として賑わう。
リンク  大洲市  
【 宇和島城 】 愛媛県宇和島市
江戸時代の様式を今に伝える貴重な城
市街中央、標高80mの城山にそびえる平山城。三重三層の天守閣で、鶴島城とも呼ばれる。築城の名手と言われた藤堂高虎によって1601(慶長6)年に築かれ、初代藩主となった伊達政宗の長子・秀宗から12代にわたり伊達家の居城となった。1671(寛文11)年に大修理をした姿を現在に伝え、国道56号線側には上り立ち門が残っている。春は桜の名所としても賑わう。国の重要文化財。
リンク  宇和島市  宇和島市観光協会
【 高知城 】 高知県高知市
四層六階の天守閣を持つ全国でも数少ない古城
高知市街の中央にある典型的な平山城。現在の天守閣は1748年に再建されたもので、天守閣をはじめ、追手門懐徳館などが当時の姿を残し、国の重要文化財。城内には板垣退助や初代藩主山内一豊の妻と馬の像が、また一角には歴史資料展示の懐徳館があり、天守閣からは市街地などが望める。城郭には老木が茂り、高知公園として親しまれている。
リンク  高知城  高知市  高知市観光協会
【 福岡城 】 福岡県福岡市中央区
全国有数の広さを誇る平山城
黒田長政によって1608(慶長13)年に完成した平山城跡。総面積は約80万平方mと全国でも有数の規模。本丸、二ノ丸、三ノ丸に区画され、石垣の上に47棟の櫓が設けられるなど重厚な構え。中央配慮のため天守閣はなかった。現在は、舞鶴公園として整備され、大手門や潮見櫓、石垣、母里太兵衛長屋門などが面影を残す。史跡。
リンク  福岡市  福岡観光コンベンションビューロー
【 大野城跡 】 福岡県大野城市・太宰府市
大宰府の守護として建てられた山城
水城構築の翌665(天智4)年築。百済から亡命した技術者の指導のため、百済のものに似ている朝鮮式山城。約8kmに渡る土塁や石垣が造られ、その中に建物を造ったとされる。倉庫跡や井戸が発見され、約70棟分にあたる倉庫跡の礎石が点在。四王寺川の谷間には百間石垣が残っている。周辺は県民の森として整備され、ハイキングコースとしても人気。城跡からは眺めが良く、眼下には平野を分断する水城跡も確認できる。国の特別史跡。
リンク  大野城市  太宰府市  太宰府観光協会
【 基肄城跡 】 佐賀県基山町・福岡県筑紫野市
大宰府の守護として大野城と共に築城
665(天智4)年に大野城(福岡県大野城市・太宰府市)と共に築かれた朝鮮式山城跡。唐・新羅の侵攻に備え太宰府防備の目的。約4kmにわたって続く土塁など規模が大きく、城郭史上の価値が高い。約70haの城内には、40棟以上の建物があったとされる。土塁や城門などのの礎石が今に残っている。ハイキング道が整備され、山全体が草原となっている基山頂上の展望台からは360度の眺望。天気に恵まれると、博多湾や有明海、雲仙普賢岳までも視界に入る。また、草スキーも楽しめる。国の特別史跡。
リンク  基山町  筑紫野市  筑紫野市観光協会
【 佐賀城 】 佐賀県佐賀市
鯱の門と続櫓が今も残る佐賀鍋島藩の拠点
佐賀鍋島藩36万石の拠点だった城跡。栄城、沈み城、亀甲城とも呼ばれた名城で5層の天守閣を誇っていたが、明治維新後の1874(明治7)年に佐賀の役で大半を焼失。鯱の門続櫓は今も残り、国の重要文化財に指定されている。旧城内は公園として整備され、佐賀県立博物館や美術館などがある。
リンク  佐賀城本丸歴史館  佐賀市  佐賀観光協会
【 名護屋城跡 】 佐賀県唐津市
豊臣秀吉の朝鮮出兵で築城した大規模な城
豊臣秀吉が朝鮮出兵のため、1591(天正19)年に約5ヶ月で築城させた。当時は大坂城に次ぐ規模だった。この時、全国から130を超す大名が集まり陣を構築した遺跡群が、城跡を中心に半径約3kmの範囲に点在する。また、桃山文化が伝わり、朝鮮半島から連れられてきた陶工達によって製陶が盛んとなり、唐津や有田の焼き物につながったとされる。城の建物はその後に大部分が唐津城に移築、現在は石垣や石畳、濠が当時の面影を伝えている。庭園や茶室がある茶苑海月があリ、名護屋城博物館が隣接している。国の特別史跡。
リンク  名護屋城博物館  唐津市  唐津市観光
【 熊本城 】 熊本県熊本市
壮大堅固な石垣で名高い日本三名城
肥後半国の領主・加藤清正によって築かれた城で1607(慶長12)年に完成した。敷地内に天守3、櫓49、櫓門18、城門29を持っていた。石垣は「武者返し」と呼ばれる曲線が美しい。当時の天守閣など主要な建物は、西南の役での薩軍総攻撃2日前、原因不明の出火により焼失。現在の天守閣は1960(昭和35)年に再建されたもの。中では細川家ゆかりの品や西南戦争に関する資料が展示されている。石垣や宇土櫓などが往時のまま残る。宇土櫓などは国の重要文化財。城跡は国の特別史跡。
リンク  熊本城  熊本市  熊本市観光情報
【 今帰仁城跡 】 沖縄県今帰仁村
丘上に続く連郭式の山城跡で首里城に次ぐ規模
今帰仁村の西端今泊の南方標高約100mの丘上にある。沖縄に3勢力が対立していた14〜15世紀の三山時代、北部一帯を支配していた北山王の三代にわたる居城。沖縄屈指の名城といわれていた。城壁は複雑に幾重にも連なっている。石垣の総延長は約1.5km。主郭に登ると、周辺の山々や東シナ海などを一望できる。城跡入口手前には今帰仁村歴史文化センターがある。国の史跡。琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産。
リンク  今帰仁村  
【 座喜味城跡 】 沖縄県読谷村
西海岸を見渡せる丘上の城跡
近隣の山田城城主・護佐丸(ゴザマル)によって15世紀前半に築かれた。外周は365mあり、主郭と二の郭で構成されている。標高125mの丘にあり、城壁の上からは東シナ海や飛行場跡、ゾウのオリなどを見渡せる。沖縄で最古のアーチ型の門は希少価値。読谷村立歴史民俗資料館や美術館が隣接している。琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産。
リンク  読谷村  読谷村観光協会
【 勝連城跡 】 沖縄県うるま市
曲線を描く石積みの城壁が見事な城跡
太平洋に突き出した勝連半島のつけ根近く。東アジアなどとの交易で勢力をのばした阿麻和利の城だが、1458年に首里城を攻めて滅びた。城跡からは東アジア製陶磁器などが数多く出土した。城は小高い丘にあり、最も高い一の曲輪からは中城湾や与勝半島など周辺の風景を見渡せる。世界文化遺産。
リンク  うるま市
【 中城城跡 】 沖縄県中城村
ほとんどが原型をとどめる多郭式の6城郭
15世紀中頃に琉球統一を成し遂げた尚巴志(ショウハシ)の重鎮で名築城家・護佐丸(ゴザマル)が築いた。苔むした石垣や石畳の道、蔦のからまるアーチ型城門など、琉球王朝時代の趣を感じさせられる。琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産。
リンク  中城村
【 首里城 】 沖縄県那覇市
紅の色彩がまぶしい琉球王国歴代の王城
那覇市街を見下ろす標高約120mの高台にそびえる首里城。1429(永享元)年からの琉球王朝の居城で、焼失と再建をくり返し、太平洋戦争でも崩壊したが、1992(平成4)年に復元された。石垣の一部は当時のものが残る。城はアジア各国の文化財と共通点が多く、交易が盛んでだったことがわかる。周辺は首里城公園として整備されている。首里城は史跡。琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産。
リンク  首里城公園  那覇市  那覇市観光協会

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